大人になって発達障害があると分かったとき、家族や身近な方からどのような配慮やサポートを受けることができると嬉しいのでしょうか。
今回は
大人の発達障害。家族から受けたい7つのサポート。
と題して
大人の発達障害がある方が、社会で生きていくため、家族と生きるため、仕事をして収入を得ていくためなどのために、家族や身近な方にしていただけたらいいなと思ったサポートをご紹介します。
*私は昨年41歳のときに自閉スペクトラム症(ASD)であることが専門の医療機関の診断を受けてわかったので、自分のこれからの人生を生きやすくしていくために障害者雇用を目指して行動しています。
今回の記事などで私の価値観をお伝えはしますが、個人の価値観や現状は違いますし、障害の程度や体調によってはできないこともあるかと思いますので、ご考慮ください。
家族や身近な方から受けたい7つのサポート
ご自身に大人が発達障害があることが分かった場合、身近なご家族がサポートしてくださることがあると人生が生きやすくなりますよね。
家族などの身近な方ができる配慮やサポート例をご紹介しますので、できればお願いなどされてみてください。
理解と受け入れ
- 発達障害について理解を深め、その人の個性・障害特性を受け入れていただくことは大切です。
”普通”といわれる基準との差異を理解・尊重し、その障害特性上できないことに対して無理な期待を抱きすぎずに、日常で接してもらうことが発達障害がある方の生きやすさに繋がるのではないかと思います。
コミュニケーションの工夫
- 発達障害の方は、コミュニケーションが苦手、コミュニケーションエラーが起こりやすい場合があります。個々の状況を理解いただいて伝わりやすい表現で伝える、明確で簡潔な指示や情報を提供するなどがことが役立つことがあります。また、あまり特別な対応をとらずに、”普通に接する”というコミュニケーションの姿勢も、障害をお持ちの方にとっては嬉しいのではないかと思います。
日常生活のサポート
- 家事や日常生活において、発達障害のある方が苦手とする部分気が付きし、サポートをしてくださることは身近な方だからこそ気が付けることがありとても助けになります。
情報提供・専門機関の協力へつなぐ
- 身近な方も発達障害の方が生きやすくなるための方法や福祉制度などの情報収集を頂き、提案をしていただくことが役立つかもしれません。
個々の障害特性によって、必要としている情報や制度には差があります。また、利用できる福祉制度なども地域によって違いがあったりし複雑な場合もあります。身近な方が個々に合った情報をつないでいき専門機関などに繋いでいくことが大切です。
就職へのサポート
- 発達障害のある方が働く場合、障害者手帳を取得した後に「障害者雇用」で働くことで、職場においても理解とサポートを得やすくなります。
たとえば、障害者雇用の法定雇用率を満たす取り組みを積極的にされている企業は、就労移行支援に通所して第三者(就労移行支援)の現状評価がわかる方を採用条件にされていたり、就職後は就労移行支援機関やご家族との連携を大切にされている場合があります。
参考記事:大人の発達障害。就労移行支援を利用するメリット7選
障害者雇用で働く身近なご家族などの方が「障害者雇用」で働くための流れを理解し、就労移行支援や職場と連携し、適切な調整やサポートをしていただけることは安定した就労には大切になります。
コミュニティのサポート
- 現在では場所を問わずWEBで繋がれるコミュニティーもありますし、地域などで福祉機関のコミュニティサービスを利用することもできます。
これらの利用をする際に、ご家族など身近な方と情報共有して活用することで、家族全体が障害に理解を深めたり知識を増やしながらよりよい生活を目指していく可能性が高まります。
感情のサポート
- 発達障害がある方は、その障害があること自体や二次的な影響で、ストレスや不安を感じることが増えているかもしれません。家族など身近な方がその様子に気が付いて配慮したり、必要に応じて専門のカウンセリングに相談していくことを検討したりされることは心強いサポートになるのではないでしょうか。
まとめ
今回は
大人の発達障害。家族から受けたい7つのサポート。
と題して
大人の発達障害がある方が、社会で生きていくため、家族と生きるため、仕事をして収入を得ていくためなどのために、家族や身近な方にしていただけたらいいなと思ったサポートをご紹介しました。
大人になっても、身近な方の理解やサポートがあることは嬉しいもの。
発達障害がある方が、周りへサポートを求めるときの参考にしていただけると幸いです。
最後に
障害があると分かったとき、ご自身の希望に応じては、職場などに障害を開示して理解を求めることで働きやすくしていくこともできます。
一般的に転職支援機関で有名なdodaさんでは、
として、障害特性に合わせた転職支援もされています。
大手・優良、外資系、ニッチトップ企業まで幅広い求人をもち、 障がいの種類(身体・精神・知的)も幅広くサポートされていますのでまずは登録されてみてください。
(障害者手帳申請中でも登録はできます。事前に登録しておき手帳を取得でき次第、障害の等級などを登録し、転職サポートを開始できます。)
大手企業は福利厚生がよいのも魅力。障害者雇用枠やその企業の特例子会社に雇用されるとその企業の福利厚生が一般の従業員と同様に適用される場合があると聞きます。もちろん、その企業の方針や個々の障害に応じた契約状況も関係しますが、大手企業に就職を目指すことは”障害者”であることを上手に活用して労働条件のよい就職をする1つの方法になるかもしれません。
また、
障害だけでなく、ストレスで体調を崩してしまって通常の就活ができない・うつ病などの疾患を患った場合などの時は「就労移行支援」に通所する選択もあります。就労に向けて自分に必要な経験・スキルを積んだり、配慮ある職場への就職を目指す・就職後もサポートを受けながら安定して働くことを目指していくための場所です。
私が住んでいる県では、この1-2年でも就労移行支援の機関が増えている様子。
それぞれの就労移行支援事業所によってカリキュラム内容や特徴が異なるので、通所可能なエリアの就労移行支援をいくつかピックアップして実際に就労相談をしたり事業所見学をし、自分にあったプログラムや雰囲気の合う事業所を選ぶことが大切です。
ちなみに私は、5つの就労移行支援事業所に連絡をし、すべての事業所に就労相談と事業所見学をしてから自分に合う就労移行支援事業所を決めました。
就労移行支援とは
就労に困難を抱えている方のために、一般企業への就職を目指していくためのサポートを行っているところです。
利用するためには、診断を受けた医療機関の医師より「意見書」または「診断書」などを頂き、それをもって地域の福祉課などに申請。申請が通れば利用することができます。
利用料については前年の世帯収入に応じて区分されます。
*LITALICOワークスさんホームページより
訓練期間は最長で2年間。週5日の通所を目指してカリキュラムを受けながら働く基礎を整えたり、応募書類作成・面接対策、個別面談、企業訪問への同行などのサポートをうけ就職を目指します。就職後は定期的に面談などのサポートを6カ月受けることができ、それが経過した後は最長で3年間の定着支援を受けることができます。
訓練の内容は機関ごとに内容・特徴が異なりますが、通所することで生活指導・ストレスマネジメント・ソーシャルスキルマネジメントなどのプログラムを学んだり、WordやExcelなどのビジネススキルを学んだり、中にはITに特化して学ぶことができる事業所もあります。
たとえば、このような就労移行支援を行う中でも上場しておられて規模も大きくされているのは
さん。
私が実際に見学訪問したLITALICOさんの事業所では、公認心理士の資格をもった方が施設の責任者をして管理される環境の中で運営されていました。サポートしてくださるスタッフの方も、異業種からの転職されてきた方もおられ、いろんな社会経験を生かして一般企業への就労サポートをされているのかなと感じました。
また、同じように上場されている就労移行支援機関さんには
お仕事復帰や自立を全力サポート | 就労移行支援のCocorport(旧社名:Melk)さんもあります。
Cocorportさんでは500種類以上の多種多様なプログラムを提供されており、 特に、就職後の安定した職場定着を見据え、 コミュニケーションスキルやストレス耐性を身に付けるトレーニングに力を入れておられます。 多くのプログラムが受講できることで、WordやExcelなどのビジネススキル、ビジネスマナー、SSTなどのグループワークを通して、自分の課題を見つけ対策を取れたり就労の準備ができるのは魅力的です。
障害があるなどのために
- 仕事が長く続かない
- 人間関係が苦手
- ストレスの対処法がわからない
- 働く自信がない、怖い
- 働きたいけれど何から始めればいいのかわからない
- 企業に就職するスキルを身に着けたい
- 自分にあう仕事や職場をみつけたい
- 面接が不安、応募書類の書き方で困っている
と悩んでおられる方は、
就労移行支援の
障害者のための就労移行支援事業所 LITALICOワークスさんなどにまずは就労相談をしたり、実際に事業所見学をしてから自分に合う就労移行支援を選び、そこに通所しながら就労を目指したり、
障害者手帳を取得できてからは、大手企業の障害者求人の取り扱いをされている
障害者の就職・転職なら【dodaチャレンジ】さんに登録して、障害者雇用がある企業紹介も受けながら就職活動を進めていかれてはいかがでしょうか。
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