大人の発達障害。障害者手帳で行く⑦映画館 八丁座

41歳の時に自閉スペクトラム症（ASD）の発達障害があるとわかり大人になってから発達障害が分かった私。現在は、これまでの行き方を見直し障害に理解ある職場で働くことを目指して就労移行支援に通所して障害者雇用で働く準備をしています。

そんな私は、障害者手帳を取得したことで、障害者として就職を目指して行くだけでなく、障害者手帳があるからこそ受けることができるサービスを利用して障害者ライフを楽しむようになりました。

障害者割引で利用させていただいた施設などを”障害者手帳で行く”シリーズとしてご紹介していきます。

今回は

と題してご紹介して行きます。皆様の参考になると幸いです。

障害者手帳を提示して障害者割引を受ける

障害者割引の制度は、「障害のある人の経済的負担を軽減することにより、社会参加を支援する仕組み」と言われています。

私の場合は発達障害なので、医師の検査を受けた医療機関の初診から半年後に障害者手帳の申請をすることができ、無事に障害者手帳を取得できたことで障害者割引を受けることができるようになりました。

手帳取得の流れなどはこちらでご紹介しています。
大人の発達障害。障害者手帳取得の流れと7つの就職準備。

障害者手帳を取得すると、私のようなアラフォー世代でまだまだ働いて収入を得て行きたい世代でも、税制優遇措置、交通機関の割引を受けることができたり、障害者手帳を提示することで公共施設などの割引制度利用することができるのは本当にありがたいと思います。

障害者割引がある施設などでは、割引どころか無料で利用することができる場所もあります。
また、美術館や博物館・スポーツ施設などの公共施設だけでなく映画館や駐車場などレジャーや娯楽の施設についても障害者割引が適用されている場所もあります。そして、障害者手帳を取得している本人だけでなく介助者（同伴者）一名も割引制度の対象になる場合もあります。

ご自身がお住まいの地域やお出かけしたい場所にどんな障害者割引があるかを知りたいときは、障害者手帳で行こう！～全国版～のサイトで検索すると便利です。

関連記事：大人の発達障害。障害者割引のためのお勧めアプリ2選。

障害者手帳で行く 映画館 八丁座

広島市中区にある「福屋　八丁堀本店　にある映画館　八丁座」に行ってきました。

こちら福屋という老舗デパートの中にある映画館で、大手映画館とはちょっと違った雰囲気や設備設備の中で映画を鑑賞することができるのでおススメの映画館です。

上映本数は大手が運営する映画館ほど多くはない・レイトショーの切り上げ時間が比較的早めですが

などの魅力もありますので、広島市内の中心部で映画が見たいとき、お仕事帰りなどにはこちらの映画館で観賞されてみられてはいかがでしょうか。

料金案内に

八丁座　料金案内より　2024年3月現在

との記載があり、障害者本人と同伴者１名が1,000円になります。

障害者割引についてはあまり詳細が記載されていないので、チケットを購入する際に確認したところ、障害者手帳お持ちの障害者の方の”同伴者”であれば、特別な介助がいるような場合の方でなくても同伴者が1名様まで1,000円で鑑賞できるとのことでした。

今回私は一人で映画館に来たのですが、今後家族やお友達などと来たときは誰でも一人割引対象にしてあげることができると分かりホッと一安心。

今回は”同伴者”という漢字そのままの意味に理解してよかったのですが、障害者割引をしていただける施設などでは、障害者と同様に割引き対象になる１名は”介添者””介護者””介助者”などで表記してある場合があります。
”介添者””介護者””介助者”などと記載があっても、実際は同伴で来ている方であれば障害者と同様に割引き対象になる場合もありますし、身体障害者１級などで本当に介助を必要とする方の同伴者しか割引対象にならない意味で記載されていることもあるので、割引き内容が気になる方は事前に問い合わせて確認しておくとよいかもしれません。

＊私は発達障害があり、精神障害者保健福祉手帳を取得しています。特別な”介助”などは不要な状態。「介助（同伴）の方1名も割引対象」とあると”私の場合はどうなんだろう？”と気になり、詳細の記載がない場合は障害者割引対象者の範囲を確認しています。

今回は「52ヘルツのクジラたち」を鑑賞。

２年前くらいに本屋さんの入り口で本屋大賞受賞と紹介されていることが気になったままになっていたので、映画化されていると知る＆八丁座でも上映されていることを知り、さっそく鑑賞。

ちなみに、この映画は、障害や個々の生きずらさ・孤独・社会問題などが扱われていて、深い内容です。私はアラフォーで発達障害がわかりそれまでの生きずらさは人一倍のように感じて苦しんできましたが、人にはそれぞれの生きずらさや孤独があるのだと理解させてくれた映画でした。


話は戻りますが

障害者割引をしていただける映画館では、大人1,800円が1,000円になる場合が多い様子。

障害者手帳を取得するまでは、
レディースデイやメンズデイは1,100円、レイトショーは1,300円、毎月１日シネマデー1,100円の価格を狙って映画鑑賞していたこともある私なだけに、

障害者手帳を取得したことで、いつでも見たい時に一番お手頃な価格の1,000円で鑑賞させていただけることはありがたいなって思います。

八丁座のお席はゆったりとしたソファー席を中心に４種類。
一般的な大手映画館のお席とはちょっと雰囲気が違います。

ソファー席の前にはドリンクや軽食を置ける簡単なテーブルがあったり、足元も広く、くつろぎながら鑑賞できる映画館です。

すごくふかふか。
背もたれにゆったりもたれて映画鑑賞することできます。

八丁座の同じフロアには、おしゃれなカフェがあり、こちらで映画観賞用のドリンクや軽食を購入して館内に持ち込むことできます。

大手映画館などではその映画館の入口で販売されているドリンクやスナックでないと映画館内で食べることができないように館内放送されていることを聞くことがありますが、八丁座ではこの映画館に隣接したカフェ以外で購入したものでも持ち込みは可能な様子。

映画館という場所をわきまえれば、上映前に同じデパート内で購入したプチスイーツなどをふかふかのソファーで頂きながら上映開始を待つなんてこともできそうです。

今回は、「障害者割引を使って映画鑑賞する」という中で特にオススメの映画館をご紹介していますが、こちらの八丁座は広島市中心部の街中にあり最終回割引もあるうえその時間も早め。 18時から19時台の映画は連日の割引対象になっているので、障害者手帳はお持ちではない方にもおすすめな映画館です。

八丁座　料金割引　より　2024年3月現在　

映画館で見たい映画がある場合は「まずは八丁座で上映しているかを確認してから」というぐらい私にはおススメの映画館なので、今回は障害者割引と併せててご紹介させていただきました。

障害者手帳提示での受付対応

障害者手帳を提示することもできるのですが、私は今回、障害者手帳をスマートフォンのアプリで提示できるミライロIDを提示して障害者の証明をし、障害者割引をしていただきました。

ミライロIDについてはこちらの記事でご紹介しています。
大人の発達障害。障害者割引のためのお勧めアプリ2選。

料金案内には

八丁座　料金・割引案内より　2024年3月現在

とあり、障害者である証明方法に関する記載はなかったのですが、ミライロIDを提示すると受付の方は「割引対象ですね」とすぐに処理してくださいました。

発行されたチケットには、お席の案内とともに”手帳割引　￥1,000”と記載があり、障害者割引に限らず割引の種類と金額が記載されるようです。

こちらでは、障害者手帳お持ちの障害者の方の”同伴者”であれば、1名様まで1,000円で鑑賞できるとのことでしたので、お友達などと見たい映画を見に行くときに障害者割引を適用していただくこともできます。
ただし、自分の障害を打ち明けていない人を割引対象にしてあげたいときは、注意が必要そう。
例えば「1000円になるWEBクーポンがある」と伝えてカンターでのチケット購入は自分が代理をしても、チケットを相手に渡してしまうと自分が手帳を取得している障害者であることがわかってしまいます。

映画館という楽しむ場で、同伴者であれば1人割引きを適用していただけるのは嬉しいことなのですが、不意に知られてしまうことには注意が必要です。

まとめ

今回は

と題してご紹介させていただきました。

障害の種類や等級などによって大変さは違いますが、障害があると、生きることで精いっぱいになり心の余裕がなくなりがちな面もあると思います。そんなときに障害者割引で利用させていただける施設があるということは本当にありがたいことだと思います。

皆様の参考になると幸いです。

最後に

私はこれから障害者雇用で働いていくことを目指して就労移行支援に通所しています。

でも、”障害者”として生きること・働くことは配慮はいただける反面、労働時間の制限など個々の事情も含め収入面では低めになりがちでもあることも知りました。

そして、生活リズムを整えたり社会に疎くならないために企業には属していきたいけれど、基盤となる生活の安定のためにもう少しお金を稼ぎたい、自分の働きやすい環境や自分にできる仕事で副収入を得たいとも考えるようになり動きだしました。

私は、就労移行支援に週５日できており、これまでもなんとか正社員で働いてきたので、普段の生活ができないような状態ではありません。
自分の障害特性に負担になりにくい環境や仕事であれば、むしろ働いて生活の安定を図る方が、精神的な安定にも繋がります。

私と同じようなタイプの方は

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上記サイトで詳しく見ていただくと、動画でお仕事の説明もありますので、是非みてみてください。

このお仕事は、時間を自由に使いながら収入を得たい方やお子さんや家庭がある方向けをうたわれています。
でも、これって、年齢が上がってきた女性、そして障害特性に合った環境で仕事をしたい方にも、企業への一般就労よりも負担を減らしておうちで収入を得ることができる働き方になる可能性があると思います。

自閉スペクトラム症の私は、以前、一般就労していたときにその企業の商品を販売するために事務所でテレアポの業務をしていたことがあるのですが、はじめは不慣れであってもパターンをつかめば成果を出せる特性を生かせたので、テレアポでのアポ獲得№1になり表彰されたこともありました。私のように発達障害があってもその特性を生かせる仕事・できる仕事については一般社会の中で評価を得たり収入を得ることもできた一例です。

今は、一般的にも副業や在宅でできるお仕事が注目される時代にもなっています。そういったお仕事の中から自分に適したものを選ぶことができれば、生活の安定や副収入を得ていくことも可能だと思います。
是非、サイトをチェックしていただき、ご自身に合う収入の得方かを検討されてみてください。

皆様を応援しております。

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